超高速!参勤交代

cho-sankin

幕府からの命で短期間で参勤交代しなければならなくなった地方の小さな藩の大名を佐々木蔵之介が演じる痛快コメディ娯楽時代劇型ロードムービー。ヒロインは深田恭子、家老に西村雅彦の他、コメディに強いベテラン俳優陣が活躍。『鴨川ホルモー』の本木克英監督。

あらすじ

時は江戸時代。八代将軍徳川吉宗(暴れん坊将軍で有名)が収める時代。日本各地の大名は年に一度江戸に出向く参勤交代を行わなければならない決まりがありました。

地方の小さな湯長谷藩は、参勤交代を終え、江戸から帰ったばかり。疲れを癒したり、剣術の稽古に励ぶ日々。そんな湯長谷の藩主、内藤の元に江戸に常駐させていた家臣から5日以内に参勤交代せよとの幕府からの命が届いたから大変。通常8日かかる道程を4日で江戸まで向かわなければならなくなった内藤。時間もない、お金も無い中で、内藤が取った決断は?

感想

人が良く、人望厚い殿様とその家臣達が、4日で江戸に向かう波乱の道中の中で絆と愛と笑を見せてくれる映画です。一行の道案内を引き受けながら、金にしか興味のない抜忍、行く手を阻む江戸幕府の家老の手先達、宿場町の娼婦など個性の強いキャラクターたちが大暴れします。

とにかくストーリーは単純で分かりやすく、それでいていろいろな要素が詰め込まれていて、退屈しない映画でした。最後は水戸黄門や暴れん坊将軍なみにスッキリする勧善懲悪の物語で鑑賞後に気分がいいです。

途中のあるシーンで、佐々木蔵之介演じる殿様、内藤が必殺の剣術で相手を斬るシーンだけがこの映画の中で唯一浮いていたかなと思います。これがなければ家族で楽しめる映画としておすすめできたのですが。

レビュー

ストーリーは単純で分かりやすいので、頭を空っぽにして楽しむのが良いと思います。深キョンが31歳とは思えない蓮葉ながらキュートなヒロインを演じていて、可愛いです。

クライマックスの江戸の街中での乱闘はなかなかの迫力ですが、安心して見ていられる雰囲気があります。笑いあり、ちょっとジーンと来るシーンあり、緊迫したシーンありと娯楽時代劇です。

★★★(3.0)

『超高速!参勤交代』公式サイト