るろうに剣心 伝説の最期編

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週刊少年ジャンプで連載された和月伸宏原作漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の実写映画シリーズ2作目。国家転覆を狙う志々雄真実一派との激闘を描いた京都編2部作の後編。これまでの主要なキャストに加えて、佐藤健の所属事務所アミューズの先輩、福山雅治を剣心の師匠役としてキャスティング。今作れる日本の最高の殺陣に挑んだアクション時代劇。監督は「龍馬伝」演出の大友啓史。

あらすじ

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志々雄真実の大型甲鉄艦「煉獄」上での一派との乱戦の中、船から落とされた薫を追って黒い海に飛び込んだ剣心。だが、薫を救うことはできず、浜に打ち上げられたところを一人の男に助けられる。

剣心は気がつくと山奥の小屋にいた。薫を追って海に飛び込んだことを思い出し、小屋を飛び出す剣心。だが、そこで剣心を助けた人物と顔を合わせる。剣心が「師匠」と呼ぶ彼は飛天御剣流継承者、比古清十郎であった。

比古から3日間眠り続けていたことを聞かされた剣心は、自分の弱さのせいで大切な人を救えなかったことを悟る。自分の行いが志々雄真実を生み出した。その過ちを正すため、悲しむ人々を救うことを心に決めた剣心は「殺さずの誓い」を守りながら志々雄を討つために、飛天御剣流の奥義伝授の厳しい修行に入るのだった。

その頃、大型甲鉄艦「煉獄」を浦賀に進める志々雄真実。国家転覆計画の手始めに明治政府の威信を貶めるため、内務卿伊藤博文を呼び出し、「人斬り抜刀斎」の公開処刑を命じるのだった。

感想

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相変わらず殺陣シーンは面白いです。スピード感がありつつ、何が行われているのか分かる見せ方は原作漫画やアニメ版を良く研究してると思いました。

その分、剣の重さはほとんど感じられません。また、殺陣シーン多すぎて、お腹いっぱい感も。逆に原作の京都編で肝とも言える瀬田宗次郎の背景と心の変化をあっさりとセリフで片付けてしまわずに、もっと丁寧に見せて欲しかったです。

話題になっていた、比古清十郎役の福山雅治は良く嵌ってたと思います。原作はもっとマッチョで不遜なキャラでしたけど。剣心に奥義を授けるくだりも京都編の大事なシーンの一つなので、ほぼ原作通りだったのは良かったです。

十本刀は全く必要なかったです。ほとんど見せ場も無かったし、宗次郎、安慈など五本刀くらいに絞っても良かったくらい。原作に合わせる必要は無かったです。

宗次郎は役作りも演出も完璧でしたが、脚本が追いつかず、薄っぺらいキャラクターになってしまいました。方治は志々雄に心酔してるけど、狂ったキャラでは無いのでちょっとやりすぎ。安慈も左之助とのシーンで台詞ありますけど、中身の無い薄っぺらいキャラに成り下がる始末。宇水は台詞一つ無くて、いる意味あったのかと。鎌足、蝙也、夷腕坊、才槌、不二はリストラ扱いで良かったのでは?京都大火編で剣心と戦った張の扱いだけが格別の扱いでした。

クライマックスで剣心は奥義の天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)を繰り出しますが、それまで技の名前を言わなかったのだから、奥義の名前も言葉にせずに終わった方が良かったです。少なくとももったいぶって出す様なものではなかったです。名前を出すのなら、ちゃんと技の説明をするべきでした。

原作で描かれた葵屋でのサブストリームが描かれなかったのは残念だけど、尺の関係もあるし、仕方が無いでしょう。

ラストのシーンの伊藤博文の描き方はわざとなんでしょうね。うすら寒さを感じました。

レビュー

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アクション映画としては今の日本で作れる最高レベルのものじゃ無いでしょうか。スタント、カメラなど。ただ、一番大事な奥義のカットだけが初見の人に分かりにくくて、残念でした。牙突は前々作より改善されてました。宗次郎との神速VS縮地対決は良かったです。

原作の京都編を、ベースにしたオリジナルの脚本を書いたのは良いのですが、無理のある展開が山の様にあります。漫画が原作の実写映画にあれもこれもと求めるのは、難しいことは分かってますが、ディテールに拘ると同時に、ポイントをちゃんと抑えて欲しかったです。

ですので、佐藤健さんのファンや原作は読まず映画だけ身てる人はまずまず楽しめるでしょうけど、原作ファンの満足度は低いと思います。期待値が高かかっただけに、良い所よりダメな所が目について、見終わった後に残念な感じが先行してしまう不完全燃焼な一本でした。

原作ファンなら分かる、あるシーンが入っていたので、続編があるかもです。

★★★☆(3.5)

『るろうに剣心 伝説の最期編』公式サイト

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